使い方
NotebookLM(Gemini Notebook)で会議前ブリーフを作る手順
NotebookLM(公式ヘルプ上の新表記はGemini Notebook)へ複数資料をまとめ、事実、相違、質問候補、引用確認を分けて会議前ブリーフを作る手順です。
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この記事で分かること
表記について: 2026年7月29日時点で、Googleの公式ヘルプは「Gemini Notebook」表記へ移行中です。この記事では一般に知られている名称を残し、NotebookLM(公式ヘルプ上の新表記:Gemini Notebook)と併記します。
複数資料を一度に要約させず、事実、矛盾、質問候補を分け、引用を原文と照合して会議前ブリーフを完成させる手順を説明します。
先に結論
資料を一度に要約せず、事実・相違・質問・引用確認を分けて進める。スマホでは図を横にスワイプできます。
- 会議用ノートブックを作る
- ダミー資料3点を追加する
- 資料別の事実を抽出する
- 資料間の矛盾を抽出する
- 会議で聞く質問候補を作る
- 引用が主張を直接支えるか確認する
- 検証済み情報だけでブリーフを作る
成功の目安は、ブリーフ内の重要な事実から元資料の該当箇所へ戻れ、未確認事項が確定事項と分けられていることです。
先に確認する利用条件
Gemini Notebookのノートブックは、プロジェクトごとの情報源の集合です。ノートブック間は独立しているため、同じ会議で使う資料は原則として1つのノートブックへまとめます。
公式ヘルプでは、Google Drive文書、PDF、Word、Markdown、CSV、Web URL、画像、音声など、複数形式の情報源が案内されています。無料ユーザーについては、1ノートブック当たり50ソース、1ソース当たり50万語またはローカルアップロード200MBまでとされています。ただし、上限と対象機能は変更される可能性があるため、実行時の公式ヘルプと契約プランを確認してください。
Google Driveから追加した対応ソースは数分おきに同期され、手動同期もできます。一方、Googleファイルの脚注やコメントは取り込まれません。Web URLから取得されるのは主にHTML本文で、画像、埋め込み動画、リンク先の別ページ、ペイウォール内の内容は対象外です。
ダミー資料3点を準備する
実データを使う前に、次の架空資料で手順を試します。
資料1:2026-07-20_企画書.md
- 新サービスの試験開始予定:8月10日
- 対象:社内モニター30名
- 問い合わせ窓口:企画部
資料2:2026-07-24_進捗メモ.md
- テスト環境の準備に遅れ
- 試験開始候補:8月17日
- 対象人数は未確定
資料3:2026-07-26_会議メモ.md
- 8月17日開始案を検討
- 対象人数は20名案と30名案がある
- 最終決定者と決定期限は未記載
この3点には、開始日と人数の不一致、決定者・期限の欠落があります。最終ブリーフがそれらを勝手に確定しないか確認できます。
7ステップで作る
1. 会議用ノートブックを作る
会議名と日付が分かる名前にします。
2026-07-30_新サービス試験_会議準備
期待される状態は、この会議専用の空のノートブックが作成されていることです。過去案件の資料が混ざっていないか確認します。
2. ダミー資料3点を追加する
3点を別々のソースとして追加し、ソース一覧でファイル名を確認します。実務では、追加前に最新版か、アップロードが社内規程上認められているかも確認してください。
期待される状態は、3つのソースを個別に選択できることです。本文が空、文字化け、旧版だった場合は先へ進まず、元ファイルを直します。
3. 事実を資料別に抽出する
選択した3資料について、会議に関係する事実を資料別に整理してください。
日付、人数、決定事項、提案、担当部署、未記載事項を分け、各項目に引用を付けてください。
資料にない内容は推測せず、「記載なし」としてください。
期待される出力は、8月10日、8月17日、20名案、30名案などが資料別に分かれた一覧です。
人が確認する点:提案が「決定事項」へ変わっていないか、「記載なし」が架空の担当者や期限で埋められていないかを見ます。
4. 矛盾と前提差を抽出する
3資料を比較し、内容が一致しない点を表にしてください。
列は「論点」「資料1」「資料2」「資料3」「考えられる説明」「確認が必要なこと」とします。
更新日の違い、対象範囲の違い、提案と決定の違いを区別してください。
根拠のない説明は断定しないでください。
期待される出力は、「開始日」「対象人数」が相違として挙がり、単なる矛盾なのか更新による変更候補なのかが分かれた表です。
人が確認する点:「資料3が最新だから8月17日で確定」のような、原文にない決定が加えられていないかを見ます。
5. 質問候補を作る
確認済みの相違と未記載事項だけを基に、会議で聞く質問候補を作ってください。
各質問に「質問する理由」「回答によって決まること」「関連する引用」を付けてください。
担当者への批判や、資料にない原因の推測は加えないでください。
期待される質問は、例えば「試験開始日は8月10日と17日のどちらで決定するか」「対象人数は何名か」「誰がいつまでに決定するか」です。
人が確認する点:会議の目的に関係しない質問や、個人への評価が混ざっていないかを見ます。
6. 引用を原文と照合する
回答中の引用を選び、元資料の該当箇所へ移動します。引用は確認を助けますが、回答全体の正しさを保証しません。
例えば、出力が「試験開始日は8月17日に決定した」と主張し、引用元が「8月17日開始案を検討」なら、その引用は主張を直接支えていません。「検討」は「決定」ではないため、出力を「8月17日案が検討中」に修正します。
次も確認します。
- 日付、人数、担当部署が正確に転記されているか
- 引用の前後に条件や例外がないか
- 古い資料を最新版として断定していないか
- 短いソースで個別引用がない場合、元資料全体を直接確認したか
7. 最終ブリーフを作る
これまでに引用を原文確認した内容だけを使い、会議前ブリーフを作成してください。
構成:
1. 会議の目的
2. 確認できた現状
3. 決定済み事項
4. 資料間の相違
5. 未確認事項
6. 会議で聞く質問
7. 会議で決めること
各事実に引用を残してください。
「提案」「検討中」「決定済み」を区別し、新しい事実を追加しないでください。
期待される結果は、8月10日と17日が相違として残り、対象人数と決定者・期限が未確認事項に置かれたブリーフです。
人が確認する点:最終版でも引用を開き、確定事項と未確認事項が混ざっていないかを再確認します。必要なら検証済みのチャット回答をノートへ保存します。
新しいエージェント機能とWeb検索に注意する
従来のチャットは、選択したノートブック内のソースを基に回答する使い方が中心でした。2026年7月29日時点の公式ヘルプでは、Google AI ProまたはUltraのデスクトップ利用者向けに、Web検索、コード実行、ファイル作成などを行うエージェント機能も案内されています。
これらはプラン条件があり、ソースだけを使う通常の会議ブリーフと挙動が異なる可能性があります。会議資料を整理するときは、各出力について次を明記します。
使用した情報源:ノートブック内の選択資料3点のみ
Web検索:使用していない
エージェント機能:使用していない
引用確認:2026-07-29に実施
Web検索を使った場合は、ノートブック内資料と外部情報を混在させず、URL、確認日、どの主張を支えるかを別に記録してください。
共有リンクとアカウント条件
公開共有では、「リンクを知っている全員」に設定しても、閲覧にはGoogleアカウントが必要と公式ヘルプで案内されています。また、チャット表示でソースや生成物を隠しても、閲覧者の基礎的なアクセス権を完全に取り消すものではありません。
共有前に次を確認します。
- 閲覧者がソースや生成物へアクセスしてよいか
- 個人アカウントか、組織管理のWorkspaceアカウントか
- 所有者、編集者、閲覧者の権限が適切か
- 公開リンクが本当に必要か
- 共有後の更新が閲覧者にも反映されてよいか
機密資料では公開リンクを避け、所属組織の共有規程と管理者設定を優先してください。
個人向け利用でフィードバックを送ると、質問、ソース、アップロード、出力などが人のレビュー対象になり得ます。フィードバックを除き、ファイルとチャットは基盤モデルの直接学習に使わないと案内されています。Workspace等では条件が異なるため、使用アカウントの公式説明を確認します。
まとめ
NotebookLM(Gemini Notebook)で会議ブリーフを作る要点は、一括要約ではなく、事実、相違、質問、引用確認を分けることです。
最終ブリーフの品質は文章の自然さではなく、重要な主張から元資料へ戻れるか、未確認事項を未確認のまま残せたかで判定してください。
確認日と公式情報
確認日:2026年8月22日
参照した公式情報:
- Google「Learn about NotebookLM」
- Google「Add or discover new sources for your notebook」
- Google「Use chat in Gemini Notebook」
- Google「Privacy and Terms of Use in Gemini Notebook」
- Google「Use public notebooks and featured notebooks」
PRIMARY SOURCES
確認した一次情報
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